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認知症と診断されたら ~これからの暮らしに向けた準備~

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認知症と診断されたら ~これからの暮らしに向けた準備~

認知症の診断を受けたとき、多くの人が「これからどうなるのだろう」と不安を抱えるかもしれません。
しかし、認知症の進行は個人差があり、早めに準備をすることで安心して暮らしを続けることができます。
このコラムでは、認知症と診断された後の暮らしに備えるための準備や心構えについてご紹介していきます。

認知症を正しく理解する

まず最初に必要なのは、認知症についての正しい知識を持つことです。
認知症は「終わり」ではないと理解し、初期のうちにどんなことができるのかを確認し、自分のペースで進めましょう。
認知症にはさまざまな種類があり、アルツハイマー型、レビー小体型、血管性など、それぞれ特徴が異なります。
医師や専門家に相談し、自分の症状を理解することで適切な対応が可能になります。
情報収集をすることも重要です。地域包括支援センターや専門書、インターネットを活用して認知症に関する情報を集めましょう。
わからないことは、医師やケアマネージャーに質問するのも重要です。

安心して生活を続けるための準備、正しい知識を得るための参考資料として、厚生労働省の公式サイトに、認知症疾患医療センターにおける診断後支援の取組事例についてQ&A方式で解説する事例集が掲載されています。
この事例集には、認知症に関する最新の情報や公的サービスの利用方法が詳しく記載されています。

また、認知症高齢者の声を直接聞くことも理解を深める助けになります。
厚生労働省の公式サイトには、認知症を抱える方々の実際の声を動画で紹介しています。
これにより、認知症の影響や日常生活の工夫について、より具体的なイメージを持つことができるでしょう。ぜひ参考にしてください。


自分に合ったサポートを探す

認知症と診断された後も、自立した生活を送るためにはサポートが欠かせません。


公的サービスの活用

要介護認定を受けることで、訪問介護やデイサービスなどさまざまな支援が受けられます。
まずは地域包括支援センターに相談し、自分に合ったサービスを探しましょう。

家族や友人と協力する

できる範囲で家族や友人にサポートをお願いするのも大切です。
診断を受けたことを伝え、具体的にどのような助けが必要なのか話し合いましょう。
また、福祉用具やテクノロジーの活用についても家族に相談し、一緒に最適な方法を考えてみることをお勧めします。
生活をサポートする福祉用具やGPSを活用した位置検索サービスなどを利用することで、暮らしを安全かつ快適にすることができます。


日常生活を見直すポイント

認知症が進行しても安心して暮らせるよう、生活環境を整えることは非常に重要です。
以下に、具体的な改善策についてご紹介します。

家の中を安全にする

認知症の方が安心して生活できるようにするためには、家の中の安全性を高めることが必要です。
以下のようなリフォームや工夫が考えられます。

・転倒防止対策
カーペットやマットは滑り止め付きのものを選び、段差をなくすためにスロープを設置することが有効です。
また、階段や廊下には手すりを取り付けることで、移動時の安全性を高めることができます。

・危険物の管理
刃物や薬品などの危険物は、鍵付きの収納に保管するか、見えない場所に収納するようにしましょう。
キッチンや浴室には、火災報知器やガス漏れ警報器を設置することも推奨されます。

・照明の改善
夜間の移動を安全にするために、センサーライトを廊下や階段に設置することを検討しましょう。
明るい照明は、視認性を高め、転倒のリスクを減らします。

スケジュールをシンプルに

日々の予定を分かりやすくするために、以下のような工夫を取り入れましょう。

・視覚的なスケジュール管理
大きな文字で書かれたカレンダーやホワイトボードを使用し、日々の予定を視覚的に確認できるようにします。
色分けやアイコンを使うことで、さらに分かりやすくなります。

・生活リズムの確立
毎日同じ時間に食事や運動をすることで、生活リズムを整えましょう。
これにより、体内時計が安定し、日常生活がスムーズになります。

買い物や通院のサポートを準備

認知症の進行により、買い物や通院が難しくなることがあります。
以下のようなサポートを準備しておくと安心です。

・訪問介護サービスの利用
買い物代行や通院の付き添いを行ってくれる訪問介護サービスを利用することで、日常生活の負担を軽減できます。

・交通手段の確保
公共交通機関やタクシーを利用する際の手配を事前に考えておくと安心です。
地域によっては、福祉タクシーや移動支援サービスが利用できる場合もありますので、地域包括支援センターに相談してみましょう。

これらの対策を講じることで、認知症の方が安心して日常生活を送るための環境を整えることができます。

 

周囲とのつながりを大切にする

認知症と向き合う中で、孤立を防ぎ心の健康を維持するためには、人とのつながりが非常に重要です。
以下に、具体的な方法を詳しくご紹介します。

地域の活動に参加する

地域社会との関わりを持つことは、心の健康を保つための大切なステップです。
認知症カフェや家族会、地域の趣味サークルなどに積極的に参加することで、同じ境遇の人々と情報交換を行い、日常のストレスをリフレッシュすることができます。
これらの場では、新しい友達との出会いも期待でき、社会的なつながりを広げる良い機会となります。
地域のイベントや活動に参加することで、孤立感を和らげ、生活に活力を与えることができるでしょう。

家族との対話を深める

家族は最も身近なサポートの源です。
日常の中で家族との時間を大切にし、自分の希望や気持ちを率直に伝える機会を作りましょう。
特に、介護に対する不安や、具体的にしてほしいサポートについて話し合うことは、相互理解を深めるために重要です。
家族との対話を通じて、信頼関係を築き、安心感を得ることができます。
また、家族もあなたの気持ちを理解することで、より適切なサポートを提供できるようになります。

専門家との相談を定期的に行う

認知症の進行や生活環境の変化に応じて、必要なサポートは変わることがあります。
そのため、ケアマネージャーや医師、カウンセラーと定期的に連絡を取り合い、サポート内容を見直すことが重要です。
専門家との相談を通じて、最新の情報や適切なアドバイスを得ることができ、安心して生活を続けるための支えとなります。


自分らしい暮らしを楽しむ工夫

認知症と診断されても、自分らしい生活を楽しむ工夫を続けていくことが、充実感を得る鍵となります。

趣味を続ける

趣味は生活に彩りを与え、生きがいを感じるための重要な要素です。
認知症と診断された後も、読書や手芸、料理などを日常生活に取り入れることで、楽しみを見つけることが出来ます。
例えば、料理が好きな方は、簡単なレシピを試してみたり、家族と一緒に料理を楽しむ時間を作ると良いでしょう。
また、地域の趣味サークルやオンラインコミュニティに参加することで、同じ趣味を持つ仲間と交流することができ、趣味を通じた新しい出会いや情報交換が可能になります。
これらの活動は息抜きの場としてもお勧めです。

新しいことに挑戦する

新しいことに挑戦することは脳の活性化や生活の刺激になります。
地域で開催されている絵画教室や音楽教室などの講座やイベントに参加して新しいスキルや知識を得たり、インターネットを利用してオンラインで興味のある分野の講座を受講することで、自宅にいながら新たな挑戦を楽しむことができます。

リラックスの時間を確保する

心の安定を保つためにはリラックスできる時間を意識的に持つことが重要です。
散歩やガーデニングなど自然の中で過ごす時間を持つことで心が落ち着きます。
さらに、公園や庭でのんびりと過ごしたり、好きな音楽を聴いたり絵を描いたりしてアートセラピーや音楽療法を取り入れることでも、リラックスした時間を過ごすことができます。


まとめ

認知症と診断されたとき、不安を感じるのは当然のことです。
しかし、事前に準備を整え、周囲の助けを得ながら生活を続けることで、安心して自分らしく暮らすことが可能です。
また、自治体で認知症の方やそのご家族を支援するさまざまなサービスを提供している場合があります。
お住まいの地域の窓口にご相談してみてください。

ホームネットでは、自治体と連携しGPSを活用した位置検索サービスを20年以上にわたり提供しています。
サービスの詳細については、下記のリンクをご覧ください。

 



ホームネット株式会社

著者情報

ホームネット株式会社 Miki.I

販売職を経験した後、ホームネット株式会社に入社。
現在は、高齢者向けの見守りサービスを通じて、介護されるご家族や高齢者の方々が、安心して暮らせる環境づくりをサポートしています。
私生活では、サッカー観戦が趣味で、試合の迫力やチームの一体感を楽しみながらリフレッシュしています。

 





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