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実際の声から読み解く、GPS見守りサービスの運用実態~利用者インタビューから見えた活用法~

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実際の声から読み解く、GPS見守りサービスの運用実態~利用者インタビューから見えた活用法~

高齢化が進む中で、「徘徊」や「行方不明」などのリスクを抱える高齢者を地域全体で支える体制づくりが求められています。
そうした中で、GPS端末を活用した見守りの導入は、自治体・家族・支援者の間で着実に広がりを見せています。
一方で、「どのように持たせているのか」「どの場面で役立っているのか」「どんな困りごとが生じるのか」といった日常的な運用の実態や課題は、自治体の立場からはなかなか把握しづらいという現状もあります。
そこで今回は、ホームネットが提供するGPS位置情報サービスを実際に利用されているご家族や支援者の方々にインタビューを実施しました。

ご紹介する事例の詳細は、以下の資料からもご覧いただけます。
▶ 利用者インタビュー資料はこちら


導入のきっかけから、日々の運用、活用の工夫、そして見えてきた課題まで、現場のリアルな声をご紹介します。
「制度をつくる側」からは見えにくい、「使っている人の立場」からの視点を通じて、今後の事業運営のヒントとしていただければ幸いです。

 



1.サービス導入の背景と決め手

GPSサービスを導入するにあたって、利用者や家族が感じた「きっかけ」はさまざまです。
以下は、インタビューを通して見えてきた代表的な背景です。

家族が「見失った経験」をしたことがある

「気づいたら外出していて、数時間行方が分からなかった」「夜中に出ていって警察に保護されたことがある」など、一度でも“見失い”の経験があると、再発防止への意識が高まりやすい傾向があります。

他サービスへの不満

エアタグなどの他の製品を試していたが、より確実な見守りを求めて乗り換えるケースもありました。

行政・地域からの紹介

「市役所の窓口で紹介された」「地域包括支援センターで案内された」という例も多く、信頼できる情報源からの勧めが導入の後押しになっています。


2.実際の運用と工夫

◎持たせ方に悩み、工夫でカバー

利用者本人が端末を嫌がる、持ち忘れるといった課題は共通して見られました。 「GPSが収容できる専用の靴に入れている」「いつも使っている鞄に取り付ける」など、家族が工夫して持たせている実例が多数ありました。

◎充電のタイミングはルーティン化

「毎週日曜に充電する」「外出予定の前日に充電を確認」など、GPS端末をうまく使いこなしている家庭では定期的な習慣にすることで、運用が安定している様子がうかがえました。

 


3.支援者との連携

◎ケアマネジャーや地域包括との情報共有がカギ

「行政の担当者から使用状況の連絡をしてくれた」など、支援者との密な連携が運用を支えている場面もありました。

◎家族以外の第三者による見守り協力

一部のケースでは、日ごろより近所の方との交流を大事にしていることで、何かあった時も家族以外の方が探索に協力してくれたといったケースもありました。 家族だけでなく、地域ぐるみでの運用が介護者の安心につながっていました。



4.「持たせて終わりじゃない」から見える今後のカギ

今回のインタビューを通じて見えてきたのは、GPS端末のスペックや性能そのもの以上に、「暮らしの中で自然に、無理なく使い続けられるかどうか」が大きなポイントだということでした。
実際にサービスを利用している方々からは、「以前より不安が減った」「迷ったときも、すぐに居場所が確認できて安心だった」といった声が多く聞かれました。
これは単に端末を“持たせた”ことの効果というよりも、「日常の中で使い続けられている」という運用の積み重ねが、不安の軽減や落ち着いた暮らしにつながっていることを示しています。

また、端末を選ぶときのポイントや、導入時の支援体制について尋ねる中で見えてきたのは、「導入前に何を選ぶか」と「導入後にどう支えるか」は、本来別々に考えるものではないということです。
たとえば、機器がどれだけ高性能でも、充電の手間がかかったり、家族が負担を感じるような運用であれば、継続は難しくなります。

こうした課題を乗り越えるカギとなるのは、家族・支援者・地域が“関わりやすい”設計や体制が整っているかどうかです。
日々の充電の声かけや、位置情報の確認体制、何かあったときの相談窓口など、周囲が自然に支えられる仕組みがあることで、サービスの価値は一時的なものではなく、継続可能な安心へとつながっていきます。
GPS端末は、渡した瞬間に終わるものではありません。本人の生活にどう溶け込み、周囲がどのように関わり続けられるか
――その視点が、今後の見守り支援のあり方を考えるうえで、大きなヒントになると感じました。

 

 

5.まとめ

本コラムでは、ホームネットが提供するGPS位置情報サービスを実際に利用されているご家族や支援者の声をもとに、導入背景から運用、工夫、連携の実態までをご紹介しました。
導入を検討されている自治体には、実際の支援現場での運用がどのように行われているのかを知る一助となれば幸いです。
さらに詳しい実例や、支援者と家族がどのように連携しているかをまとめた資料もご用意しております。
導入自治体にお役に立ちそうなGPS見守りサービスの選定ポイントや今後のサービス展開に向けた施策についてまとめておりますので、検討時の参考資料としてご活用ください。

支援現場のリアルな声や運用の実例、自治体向け導入のヒントをまとめた資料です。
▶ 利用者インタビュー資料のダウンロードはこちら


ホームネットでは自治体と連携しGPSを活用した位置検索サービスを提供しています。
GPS端末は、小型の端末且つ軽量で装着しやすいもので提供しています。
また、オプションサービスとして、GPS端末を収納できる靴やお気に入りの靴の加工も可能です。
詳細については、下記のリンクをご覧ください。



ホームネット株式会社

著者情報

ホームネット株式会社 Miki.I

販売職を経験した後、ホームネット株式会社に入社。
現在は、高齢者向けの見守りサービスを通じて、介護されるご家族や高齢者の方々が、安心して暮らせる環境づくりをサポートしています。
私生活では、サッカー観戦が趣味で、試合の迫力やチームの一体感を楽しみながらリフレッシュしています。

 





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