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年間7.6兆円の損失 企業が今すぐ従業員のメンタルヘルスケアに取り組むべき理由

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年間7.6兆円の損失 企業が今すぐ従業員のメンタルヘルスケアに取り組むべき理由

メンタルヘルス不調による日本の経済損失は年間約7.6兆円(GDP比1%超)に。

従業員のメンタルヘルスケアは単なる福利厚生ではなく、企業の収益性と持続可能性を左右する重要な経営戦略となっています。


1. 「心の健康」は個人の問題ではなく、企業経営に直結する重要課題

冒頭にも記載しましたが、日本経済新聞の2025年11月報道によると、こころの不調による日本全体の経済損失は年間約7.6兆円、国内総生産(GDP)の1%強に達しています。
この損失は、欠勤だけでなく、出勤しているものの思うように働けない「プレゼンティーズム※1」による生産性低下が大きな要因となっています。

※1「プレゼンティーズム」とは・・・
 頭痛や花粉症、メンタルヘルスの不調などを抱え、欠勤には至らないものの、本来の体調ではない状態で出勤し、業務パフォーマンスが低下している状態のこと。
 健康経営の観点で注目される「疾病就業」とも呼ばれ、企業に隠れた生産性損失をもたらす。

企業レベルで見ると、その影響はさらに深刻です。
内閣府の調査によれば、メンタルヘルス不調で社員が6ヶ月休職した場合、年収約600万円の社員1人あたり企業が支払うコストは422万円にのぼります。
これには、代替要員の確保、周囲の社員の残業代増加、業務引き継ぎコストなどが含まれます。

さらに憂慮すべきは、休職後の復帰率と再発率です。
厚生労働省「労働安全衛生調査」によると、過去1年間にメンタルヘルス不調により連続1ヶ月以上休業または退職した労働者がいた事業所の割合は増加傾向にあり、メンタルヘルス不調による休職者の約5割が5年以内に再発し再休職に至るという先行研究もあります。

日本生産性本部が2025年11月に公表した最新調査では、さらに注目すべき事実が明らかになっています。
最近3年間で「心の病」が増加傾向にある企業は約4割に達し、特に10~20代が最も多く37.6%の企業が選択していました。
これは、コロナ禍中に入社した若年層がテレワーク等で対人関係や仕事のスキルを十分に積み上げることができず、孤立感や孤独感を感じやすくなっている可能性を示唆しています。

2. 企業がどのようにメンタルヘルスケアに取り組むべきか

早期発見・早期対応の体制構築
メンタルヘルス不調は、早期に発見し適切な対応を取ることで、重症化を防ぐことができます。
正看護師や公認心理師などの専門資格を持つスタッフによる相談窓口を設置することで、従業員が気軽に相談できる環境を整備することが重要です。
匿名性が保たれた相談体制は、従業員の心理的ハードルを下げ、早期相談を促進します。

予防的アプローチの重視
問題が発生してから対応するのではなく、予防に重点を置くことが効果的です。
定期的な健康相談やメンタルヘルスに関する情報提供を通じて、従業員自身が自分の心の状態を認識し、セルフケアの意識を高めることができます。
経済産業省のデータによると、睡眠により十分休養が取れている割合が1%ポイント増加すると、従業員の離職率とメンタルヘルス関連の欠勤率が統計学的に有意に減少することが示されています。

組織風土の改善
日本生産性本部の調査で特に注目すべきは、「会社の理念や経営方針が従業員に浸透していない」企業では「心の病」の増加傾向が50.0%だったのに対し、浸透している企業では34.2%と、15ポイント以上の差が見られたことです。
これは、従業員が組織の一員として自分の役割を理解し、拠り所を持つことがメンタルヘルスに良い影響を与えることを示しています。

復職支援と再発防止
休職者がスムーズに復職し、再発を防ぐためのサポート体制も重要です。
段階的な業務復帰プログラムや、復職後の定期的なフォローアップにより、再休職のリスクを低減できます。

3. まとめ

企業にとって、メンタルヘルスケアへの投資は単なるコストではなく、生産性向上と離職率低下による明確なリターンが期待できる戦略的投資です。
健康経営優良法人認定制度においても、メンタルヘルス対策は重要な評価項目となっており、認定を受けることで企業イメージの向上や人材確保の面でも有利になります。
企業の関心も年々高まっており、2026年の健康経営優良法人認定においても、メンタルヘルスケアに関する取り組みが一層重視される見込みです。

従業員の心の健康を守ることは、企業の持続可能な成長を支える基盤です。
年間7.6兆円という膨大な経済損失を前に、メンタルヘルスケアへの取り組みは、もはや「あれば良い」ではなく「なくてはならない」経営課題なのです。

弊社では、電話による健康医療相談、メンタルヘルス相談を提供しており、有資格者が相談に対応しております。
従業員様に向けたケアや支援の施策として導入や見直しを検討の機会がございましたらお気軽にご相談ください。


 

【出典】
日本経済新聞「こころの不調で年7兆円経済損失」
日本生産性本部「メンタルヘルスの取り組みに関する企業アンケート調査結果」
内閣府「企業が仕事と生活の調和に取り組むメリット」
経済産業省「健康経営度調査データ」参考資料


弊社サービスについて詳しくは、下記ページをご確認ください。
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ホームネット株式会社

著者情報

ホームネット株式会社 田中 翔

不動産の売買営業と賃貸営業の経験を経て、ホームネット株式会社へ入社。
ホームネット株式会社では、
コールセンターサービスを中心に、高齢者様向けのサービス提供に従事し、
「住まい」を軸に、暮らしの安全・安心を支える生活支援サービスを提供しています。

 

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